鞍陵会 高校25回 ニュース VOL.34
2009年 新年あけましておめでとうございます。

昨年アメリカのサブプライムローンに端を発した金融危機は世界中をかけめぐり、我が国にも多大な影響を与えました。世界の金融資産の損失は数千兆とも京(けい)にもなると言われています。リーマンブラザーズはなじみが薄いかもしれませんが、アリコやAIU等のAIGグループは私たちの身近な会社です。いかに世界経済がリンクしているかがわかります。福岡県北部は自動車組み立て工場の集積地としてここ数年来非常に脚光をあびてきましたし、年間150万台生産もまじかだと言われていました。が、この自動車産業の失速です。宮若の工場ライン縮小、非正規従業員の1千人単位の解雇があります。
直近このニュースで自動車産業のおかげで発展している筑豊について書いたと思いますが、この激変です。100年に一度の危機とは麻生総理大臣のことばですが、私たちが高校卒業してからも昭和40年代末から50年代の第一次、二次オイルショック、昭和末から平成に入ってのバブル崩壊といろいろ経済の波にもまれてきました。現在の日本の資産が大きくなった時の反動不況はショックが大きいようです。25回生の皆様も会社や家庭でいろいろな影響を受けていることは思います。しかし、こうした変化にもめげず、健康に留意されてこの1年ご活躍されるのを希望します。
平成21年 元旦  牟田淳一


最近、ついに高脂血症のおくすりを飲み始めました。食事でなんとかしようと思いましたが、甘くはありませんでした。仕事柄(検査技師をしています)血管をエコーで診ていますが、さすがに詰りかけた血管を思い出すと、おくすりを飲まなくっちゃと思います。血管に詰ったものも、歯の歯垢と同じでプラークといい、さすがに50代ではまだまだプラークは多くありませんけれど、でも動脈の血管壁の性状はやはり若い人のものとは違っている気がします。病院でも血管を調べる検査が多くなってきて、例えばABIと言う検査では血管の閉塞や硬さが推測できますし、頚部血管エコーではさっきのプラークや血流を測定して頭部や心臓の血管の異常を見つけることもあります。
血管の検査をしていてよく思うのは、人の体ってエライ!ってことです。心臓は信号が送れなくなれば次の細胞が信号を発信するし、送り出した血液も末梢で詰ったりすると横から脇道が出来るように動脈が出来てきます。静脈も心臓に戻りやすくする為、逆流しないように弁が上手に働いたり、こんなにけなげに頑張っている体を、ちょっと労わらないといけないなとつくづく反省してしまいます。
美味しい物を、お中いっぱい食べるのに幸せを感じる私は、ここいらで腹八分と言わず腹七分で満足するように鞍陵25の皆の前で誓ってみようかと思います・・・意思が弱いもので・・・どうも人間は飢餓によく対応出来ても、過剰の食べ物に対応するのは下手らしいので、少々おなかを空かせながら、体をよく動かしよく眠り、血液さらさらで、若い人に嫌がられながらもくっついて行くばーちゃんでも目指してみようかと考える晩秋でした。
森真利子


2009年1月