鞍陵会 高校25回 ニュース VOL.31
2007年鞍陵祭でお会いしましょう。

25回生の皆様、お元気ですか。
例年だと、梅雨の終わりの時期ですが、今年は少雨のせいで、水不足が心配されています。皆様お住まいの地域ではいかがでしょうか。
この頃、テレビや新聞紙上をにぎあわせている大きなニュース、社会保険庁の年金記録漏れ事件、北海道の食肉加工販売会社による食肉偽装問題、先週起こった、東京渋谷の女性専用温泉施設の爆発事故、どれをとっても、重大な事件事故です。お互いに関連がないようですがはたしてそうでしょうか?戦後60年以上もたち、世の中、社会や文化は成熟し、生活面ではとても便利になっています。人に尋ねなくても、インターネットを通じて、例えばホームページにアクセスすることにより情報を得ることが可能です。本当に便利な世の中になりました。多くの情報を取り入れるスキルはたやすくなってきましたが、一方、その情報を自分のなかで組み立てていく能力がさらに要求されてきます。未知のものに柔軟に対応できる能力を身につける訓練をするのも教育と思います。how toの学習よりも事象に対しての素直な疑問を持つことが大事と考えます。なぜかというと上記の年金記録漏れは何年も前からこうなることはわかっていたし、爆発事故に関していえば、条例上ガス感知機設置の義務はなかったかもしれないが、業者から指摘されたにもかかわらず無視してきて今回の事故になってしまいました。役所の検査マニュアルをクリアすればそれですべてという以前に安全性をまず考えるべきだったと思います。
現在、戦後につくられた日本の仕組みがおおきく変化しています。皆様はどうお考えですか?。
ところで、最近このニュースに健康に関してのテーマで25回生より投稿いただいています。今回は菊地純一君からです。(3年1組)彼は大分県佐伯市のベッド数250床の総合病院で内科医として勤務されています。以下、彼自身の体験が綴られています。
牟田 淳一


健康について考える
健康ニュース、毎回おもしろく読ませてもらっています。今回は私の番ということで驚いています。さて私は内科医として臨床ばかりしています。肝臓という専門はあったのですが、こういう地方都市にいるとすべて診なくてなりません。今多いのは肺がんです。かつて胃がんが多かったのですが、早期発見が内視鏡で進み、根治されてきています。ここ佐伯市は九州で一番面積の広い市で、人口は8万人しかいませんが、かつてトンネル工事で働き、粉塵を長年吸って、じん肺という労災病になり40代50代で死亡される人が多いのです。
私もヘビースモーカーでしたが、当地に来て禁煙しました。また夜間急変の呼び出しが多く不眠不休が続いてついに「うつ症」(抑うつ状態)となり、人と話せなくなり、当直もできなくなりました。何と恐ろしきストレスのことよ。今内科でもマイナーな安定剤を出してくれるので@眠れないA落ち着かないの二つの症状が重なれば大概「うつ症」なのですぐ受診しましょう。今の薬は依存症もなくすばらしいです。我慢しても「うつ症」は悪化するだけです。
我々の年代になると、無理がきかないので、私の言いたいことは下の二点です。
@ 喫煙している人は禁煙しよう。   ・・・ニコチン中毒は麻薬中毒です。(病気と言い換えてもよい)
A 知らないうちに「うつ」はやってくる。・・・精神的におかしいと思ったら、すぐ受診しましょう。
  (参考までに)
「抑うつ状態」 〜 うつ病ではないが落ち込んでいる状態
「良い薬」   〜 ソラナックス コンスタンなど
菊地 純一


【 ありえない話 】   平成19年6月25日
久々に寄稿いたします吉田です。さしたるネタもないのですが、編集責任者から無理矢理頼まれれば仕方がない、ということで多少場違いな内容かもしれませんがお付き合い頂きたいと存じます。
最近、年金問題を筆頭にありえない話題が多すぎ、やや感覚的に麻痺しているのか、憤りさえ感じなくなった自分に腹立たしい昨今ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?コンプライアンスとかCSRとか難しい話は専門家にお任せするとして、私の「ありえない話」でお楽しみ下さい。
今年4月で我々夫婦は結婚25周年、めでたく銀婚式を迎えました。私としては特に計画もないまま静かに穏便につつましく、とおり過ぎようと思っていましたが、思いどおりに行かないのが世の常、「銀婚式は銀婚旅行よね〜」と妻がきり出してきた。かみさんの友人はみんな銀婚旅行に行ったらしい。結婚式といえば新婚旅行が付き物で半ば常識、しかし銀婚式イコール銀婚旅行は私にとってはありえない話、運悪くか、はたまた仕組まれたかは定かではないけれど、かみさんの友人が海外で暮らしており、先方から突然会いたいとの連絡、かみさんも銀婚旅行に丁度いいからと相談も無く快諾した様子。銀婚旅行が目的なのか友人に逢いたいのか議論の余地はあるけれど、静かに見守っている。ところが二人の計画は着々と進んでおり、「亭主抜きで二人っきりで昔の話をしながらドライブするのがいいよね〜」とほとんど旅程は決まっているらしい。はて、私はいったい現地で何をすればいいのでしょう?
大学4年の息子から突然「大学院」に行きたいと連絡が入った。「少年院」の間違い?などと冗談を言い放つが相手は真剣そのもの。1次試験は免除とか2次試験は大丈夫とかしきりに説得に掛かるが、私にとって大学院はありえない話。海外留学したいだとか、研究を続けたいだとか、益々私にとってはありえない話と考える。第一に親が親である、わが子がそんなにできがいい訳がない。とっとと就職し将来私と一緒に新たな企業を起こすのが父親としての夢である。ところが母親にとって息子の存在は神秘的なくらい対応が違うのである、常に息子の味方なのである。溺愛とも違う、異性感覚とも違う何かがあるようだ。終始にこやかながら目の奥に潜む威圧感は男では真似できない説得力がある。外敵から子を守る保護本能みたいなものが働くのである。暫く葛藤があったものの結論として私は「少年院」よりはましかなどと自分に言い聞かせしぶしぶ納得した。
最近私は夜のちまたで「もてもて」である。青春時代はもてなかった私だが、不思議ともてる。ありえない話だ。真相を探るため思い切って聞いてみた。答えは至って簡単であった。私みたいなタイプは「やさしそうで、だましやすい人」らしい。俺に限って違うと思っている男子諸氏「君子、危うきに近寄らず」であるぞ!
最後に鞍陵祭へのお誘いです。19回の先輩たちに遭遇した、毎月19日は必ず会っているとの事。政治・経済・国際問題など日頃の思いをぶちまけていた。本当にうらやましい光景だった。もうすぐ鞍陵祭、なんにもないけど顔を出せばきっと「ときめき」があるかも。
「友あり、遠方より来る、また楽しか〜!」\(^O^)/
吉田 祐司


2007年7月