鞍陵会 高校25回 ニュース VOL.29
鞍陵祭に集合しましょう。

皆さんこんにちは、鞍陵25回の牟田です。
早いもので、鞍陵祭の時期となりました。この間、新年の挨拶を書いたばかりと思っていましたが、もう7月です。
仕事の事や家庭の事など毎日が変化しているのに、たいして記憶に残らずあっという間に数ヶ月が過ぎ去っています。自分自身進歩が無いなあと感じているこの頃です。
今年は8月5日(土)が鞍陵祭です。ここ数年は30人弱の参加ですので、より多くの出席を期待します。
ところでわが鞍手高校は来年度90周年を迎えます。隣の嘉穂高校や、東筑高校はすでに100周年を過ぎています。鞍手高校の100周年は、私たちが62歳の時に迎えますが、その時は大きなイベントがあるでしょう。
日頃の健康管理に気をつけて元気な毎日を送ってください。そして100周年の式典でみんなの元気な顔にお目にかかれるものと今から楽しみにしています。
前回のニュースでは50代からの健康づくりについて田中裕君より大変有意義な投稿をいただきました。今回は、歯の健康について、田中歯科医院の田中雄一君より原稿をいただいています。
2006年盛夏  牟田 淳一


8020(ハチマルニイマル)運動
前回の田中裕君の「50代からの健康づくり」に続いて今回は歯の健康について記述いたします。事務局を代表いたしまして田中雄一が担当することになりました。悪しからず御了承願います。
口の中の病気にはたくさん種類があります。その中で特に多いのは「むし歯」と「歯周病」です。
今回は、歯周病について述べてみます。以前は、歯槽膿漏(しそうのうろう)といっていましたが現在では歯周病といっています。意味は同じです。生活習慣病の一つといわれています。
厚生労働省が発表した統計では、50歳前後では9割弱の人が歯周病にかかっています。特に、糖尿病の人が歯周病になるケースが多いというデータがでています。予備軍の人も含めて頭の中に入れておいてください。
では、歯周病とはどんなものかといいますと、歯そのものの病気ではいのです。歯の表面に付く細菌のかたまりすなわち歯垢(プラーク)によって歯を支える歯肉や骨などの組織を破壊する進行性の病気です。
症状としては歯肉が赤く腫れ、出血しやすくなります。初期の段階では痛みがありません。気付かないうちに進行していきます。進行しますと歯と歯肉の間に溝ができ血や膿が出てきて口臭もあります。そして、歯が動き出し、噛んだ時に痛みを感じるようになります。最悪の場合は抜歯ということになります。
予防法としては、原因である歯と歯肉の境目についた歯垢(プラーク)の除去です。最も効果的な方法は歯みがきです。主に歯ブラシを使用し補助的の歯間ブラシ等を用いてコントロールすると良いでしょう。
これが、テレビコマーシャルでよくいっているプラークコントロールです。
治療法は予防に勝るものはないといわれていますが、症状がでた時には歯科医院にて歯石(歯垢が石灰化して硬くなったもの)の除去を行います。それから先は個人差ありますので紙面の都合上省略いたします。
歯石が付着しているということは、歯垢が残っていたということです。患者さんがよく、1日に3回歯をみがくのにむし歯や歯周病になったといってきます。これは「みがいている」と「みがけている」の違いで、誤解をしている人が多いようです。とにかく、かかりつけの歯科医を決めて、定期的に口の中の状態をチェックしてもらってください。歯周病に限らず他の病気が見つかることもあります。 最後に表題の8020運動とは80歳になっても20本以上の歯を残しましょうという運動です。
平均寿命は80歳を超えていますが、歯の平均寿命は50歳といわれています。歯を失う原因の1位は歯周病からです。現時点で8020の可能性のない同輩もいるかもしれませんが、これから先1本も失わないつもりで努力してみてはいかがでしょうか。
田中 雄一


2006年7月