鞍陵会 高校25回 ニュース VOL.13
ときめいた刻 ときめく時
ときめいたあの頃 ときめく今

Cosmopolitan

私は海外に行ったとき、その国の国民性と経済成長率をよく考える癖があります。「だからこの国は伸びないんだよ」とか「やっぱり凄い国だね」とか自国の事を棚に上げ勝手に解釈いたします。
でも自分の国である日本については、今まで考えたことがありませんでした。しかし最近外国の方からその事について鋭い指摘をうけました。
「もし日本人が英語を流暢にしゃべれたらもっと成長率の高い国になっていた事でしょう。」さらに、「海外でのマナーがもっと国際的であれば国民性の評価も同時に高いでしょう」つまり日本人は英語ができず国際的マナーをしらない成金国という事を言いたかったのかもしれません。確かに外国の方は'Thank you'をよく使い他人に笑顔で接してくれます。同様のことをやっても日本人は無言で無表情です。レデイファーストの国では大変無礼な事を平気でやっているそうです。
「以心伝心」を美徳とする同質社会に漬かってきた弊害でしょうか。意識したコミュニケーションが下手なんでしょうね。
日本人は同質を大切にし、また内輪に親切にするのに対し、外国人は互いに異質であるがゆえに、人間関係を大切にします。又、徹底的に議論をしながら、なおかつ人間関係は崩さない訓練も積み重ねているようです。日本人どうしの意見の対立はすなわち感情の対立と化し議論が楽しめず、異質嫌いになりすぐ同質同士で固まってしまう。日本人はそうゆう風にも捉えられているようです。
「察し」で通用する日本社会から脱却し自分の主張が言えるように日頃から訓練したいものです。
「でもあなたは違う、国際人だ」とお世辞を言われ、得意満面にコスモポリタン気取りで帰国たものの、寿司屋のおしぼりで顔を拭いている自分の姿がフツーの日本のおっさんと変らない事に気付き思わず苦笑した次第です。

いよいよあと数週間足らずで鞍陵祭がやってきます。森副実行委員長の言葉をお借りするとハッピデビューの年です。今年我々25回生は100人の参加者を予定していますので、大変にぎやかな鞍陵祭になると思います。遠くは北陸地区から、或いは北海道からも駆けつけてくれるかもしれません。地元にいる我々にとっては誰がどこから駆けつけてくれるのか大変楽しみです。
初めて来られる新人(?)の方には特に暖かくお迎えしたいと思いますので、ご安心いただきたいと思います。
当日の段取りや2次会の手配も終え、後は一人でも多くの方に来ていただくばかりです。 来る8月5日の鞍陵祭ではぜひ"ときめき"を感じていただく事をお願い申し上げまして巻頭の挨拶といたします。

2001年鞍陵祭実行委員長 吉田 祐司


2000年7月